らき☆すた

らきすた
以下感想。
女子高生のなにげない日常の”あるある”ネタ4コマ、と見せかけて、半分ぐらいはオタク”あるある”になっているのは、作者がオタクだからか、読者にあわせてなのでしょうか。そもそも作者は男性なので女子高生の”あるある”を書くのは辛いですし、実際も女子高生ならではな”あるある”は無かったと思います。(ってかオレは知りません。)日常生活的な”あるある”2割、多くの人が考えるような素朴な疑問が4割、オタク”あるある”&ネタが4割、というところでしょうか。
さて、単なる”あるある”ネタや作者の素朴な疑問を可愛い女の子に代弁させることで、作者の主張も通るし、オチがなくても可愛ければ許されるという構造なのだとしたら上手い戦略です。京アニなど制作陣の話題性、らっきーちゃんねるのラジオとの相互連動とブラックユーモア、前期EDの懐メロ、後期EDの実写オフザケなど、周りで飽きさせないようにして、主軸のマンネリ感を上手く誤魔化していると思います。
回りくどく言ってみたわけですが、オレにはオチがない”あるある”ネタや、オタクギャグが楽しめなかった、面白くなかったというだけです。きっとオタク文化に日々明るく触れ合っている人はあるあるネタも楽しめるのではないかと思うのですが・・・。2クール目でゆたかが出てきたあたりで受験、入学に関するストーリー展開が必要になり、展開が非常に単調でネタすらなくなり、つまらなさも以前に輪をかけて大変なことになりました。どうにかして欲しかったです。
作品中、こなたがボケてかがみが突っ込むところが時々気になりました。日常でボケるのは難しいですよね、周りが本当に突っ込んでくれるのかどうか。突っ込んでくれないと悲しいし話が続かない。こなたは明らかに突っ込み前提で無茶なことを言っているし、かがみはボケの意図に対して的確に突っ込んでくれる。いいですね、そういうの。予定調和ですね。オレの説明不足なボケにも的確に突っ込んでくれる人が欲しいです。(突っ込んでくれる方々、ありがとうございます。感謝しております。)ただ、こなたがなにか言った際、かがみが「え?なに?」と優しく対応してくれて、はじめてこなたが「いや、ね?〜〜〜」と言う流れにある、かがみがわからないことを前提にしてこなたが発言する場面はオタクっぽさが嫌な感じでした。漫画でのネタ振りとしてはしょうがないのかもしれませんが、日常をウリにしているだけに、ちょっとなーと思います。
番組内番組”らっきーちゃんねる”は、カメラが回っているときとそうでないときの明の裏表が激しいところを楽しむコーナーかと思ったんですが、早期からON AIR中でも平気で裏の顔を出してますよね。それだと成立してなくないですか?しかし、EDも含めて白石稔は面白かったです。特にEDでのみくるの歌の振り付けがベストキッドになってる回、最高でした。歌も毎回よくやってます。どこまで即興なのか、非常に興味があります。今後も頑張っていただきたいです。