魔法少女まどか☆マギカ

魔法少女というモチーフをベースにしたサスペンス。
通常は「世界を救うんだ!」みたいな共通目的でみんな動いてますよね、多分。この作品はターゲットが大人なので、魔法少女というシステムをきちんと(サスペンス前提で)作っているのが面白いです。
システムについて、他の魔法少女アニメに対し「この魔法少女も同じシステム下に居るのか・・・可哀相に」と思われてしまってはアニメ業界として大問題なので、オチなどでその点を解決しているのはナイスケアだと思いました。ただ、そのケアにしてもシステムにしても、穴が無いようにかなり固めてから作ってるでしょうから、その点で展開やオチが想定の範囲に収まってしまっているように感じました。多少強引でも視聴者を裏切る進行を頻繁にしてくれるほうがオレは好きです(「コードギアス」のように)。つまりは単にオレが大オチを好きじゃなかったということです。
メインスタッフも「ひだまりスケッチ」の蒼樹うめNITRO+虚淵玄、音楽は梶浦由記、そして監督は新房昭之+シャフトと、錚々たる面々が名を連ねており、力の入れ方が半端無い上に、きちんと結果を出せたようで素晴らしいことです。社会現象かは知りませんが、今年の代表的アニメといって過言ではないでしょう。