天元突破グレンラガン

以下感想
1部は対ロージェノム、2部は対シロウ、3部は対アンチスパイラルということで、それぞれ完結する構成になってるのは視聴者を飽きさせない最近の模範的な作りですね。赤松健大先生が週刊漫画の構成を起承転結転結にしてるぐらい、最近のコンテンツは”視聴者の飽き”との戦いです。3部はともかく、1部と2部はとても楽しく観れました。全編通して敵が明確で、さらに(結果的に)敵が戦う理由も明確になっていますよね。単に領地拡大とか殺戮が好きとか安直で合理性に乏しい理由でなく、そういった納得できる理由でお互い戦っている点が非常に評価できます。
理系なオレは合理的、論理的な展開を重んじますが、それでもこういったアニメを観ているということは、そうでない非論理的で直情的な展開を潜在的に求めているのですよ、きっと。そういった観点で本作は素晴らしいです。まずドリル。「ドリル少女 スパイラル・なみ」以来のドリルフィーチャーっぷりで、日本人のドリルに対する潜在的な需要に訴求してます。そしてそれが螺旋族という世界の根幹に繋がっていく理論も、DNAの二重螺旋とか言われるとすんなりと納得してしまいます。恐るべき説得力でした。
それもこれもカミナの無茶っぷりと、その有言実行によるカッコよさがなせる業です。いくら馬鹿で無茶苦茶なこと言ってたとしても、それで成功してるならそれが正しいことになってしまいますから。ま、アニメだからどうとでもなるといえばそのとおりなんですが、(^−^; さらに中盤でカミナを殺してさらに神格化させましたよね。小西克幸の実力を見せ付けられました。今までデカくてオモロイにーちゃんだと思ってました。すみません。(^−^)
ロボットなのにドリルがどんどん生えたり、十次元とか言ってるのは科学的にちょっとアレだなーと思ったりもしたんですが、それもこれも螺旋の力ということで。概ね気にせず楽しめました。良かったです。OPはしょこたんの歌唱力が少し足りなくてあまり好きじゃないんですが、EDはガイナックスのカッコよさが出てますね。赤井孝美がひともんちゃく起こしたことはプリンセスメーカーユーザーからすると残念ですが、2chは気にせず何も言わないのが大人の対応ですよ。