逆転検事

やっと終わった・・・。
逆転裁判4」からちょっと懐疑的なので、今回もネガティブな印象がぬぐえません。まぁそんなこと言ったら1が一番良かったんですけど。
今回の新要素について。”2D移動”は正直面倒。ADVっぽくて良かったように思います。立ち絵を削減して演出を強化する狙いでしょうか。イマイチです。”パートナーシステム”も初めはいちいちつきつけてましたが要らない風なことがわかってからとんと話しかけませんでした。話しかけない要因は別にありますけど後述。”ロジックシステム”は上手く機能すれば楽しいのかもしれないですけどなんとなくやらされ感があります。2Dシステムとの兼ね合いで、フラグ立てしやすくしたんでしょうね。最後にロジックの種がボコボコ出てくるとちょっと興ざめです。2つしか組み合わせられないのも使い勝手が悪くて、結局3つ以上合わさって結果を導くものに対してはこちらが結果を予測して気を使ってあげないといけないことがありました。”推理”は難しいですね。「ムジュンしている証拠品は?」と決め打ちされているので幅が狭いですし、推理なんてこっちで勝手にやってます。ゲームの進行と合わせるのが難しいです。
また、以前からの要素ですが、”タッチペン対応”はホントに要りません。タッチパネルでプレイする人なんて1%程度しか居ないんじゃないでしょうか。”2画面”も結局要らないわけで、PSPでも展開すればいいのに。DSiじゃないユーザーからすると、GBAでも全然OKです。
さて、全体的な展開ですが今回は法廷ではなく、周囲の事件を逆転裁判システムを利用して解決していくというのがウリだとは思うのですが、それが逆に変な感じになってます。法廷であれば証言に対して反証を行うシステムが(シリーズのユーザーには)馴染み深いのですが、それを法廷以外の場所で行うために、「ここについて証言して頂きたい」とわざわざお願いして反論するのが子供の遊びみたいです。そもそも御剣が主人公という点が浮世離れを演出してますけど。さらに、原則としてコナンくん風に遭遇した事件に首を突っ込んで解決していくため、シリーズならではの切迫感、必死さに欠けます。シリーズでは必死になる根拠があるんですけどね。なんで数分前にあったCAさんをそんなに必死に助けるのか、と。それで恋愛に発展するわけでもないし・・・。また、法廷ではないため外野が多く、さらになぜかアニメーションをふんだんに設定されているため、テンポがとても悪いです。証拠品について情報を聞く際もいちいち寸劇が入るので非常にダラダラします。ピンポイントに聞かせようという意図でしょうか?にしてはつきつける証拠品が難しい場合も多々ありました。
逆転裁判は、プレイヤーが真実をわかっている状態で、証人のムジュンを突いていくのが一番楽しいところだと思っています。今回も場当たり的、短期的な解法が多かったので、もう少しプレイヤーには筋を推測させる猶予が欲しいなーと思ってます。巧舟じゃないとダメというわけではないと思いますが、そのへんの面白さをもっと出して欲しいと思いました。ロウ捜査官は好きです。