中二病でも恋がしたい!

中二病を卒業して高校デビューした主人公が、近所の中二病進行中の女の子に絡まれるという、中二病を中心に大人への階段を探すお話。
ここでいう中二病とはネットスラング。「幽々白書」の飛影みたいな感じですね。登場人物も中学時代はファンタジーに強烈に興味がある思春期、高校に入るとそれに恥ずかしくなりリア充目指して高校デビュー、という面々なのですが、ヒロインの六花だけは違っていて・・・(以降ネタバレ)
六花は父親の死、母親との不仲からの現実逃避、そして祖父と折り合いつかずつまはじき物になったという精神不安定者。偶然触れた主人公の中二病に精神安定を求めたものの、主人公との恋愛により、トラウマを乗り越えて、中二病を卒業するという話になってます。つまり中二病は現実逃避のためのごっこ遊びであると。

えーーーっ、俺ら別に両親も健康だけど中二病的嗜好になってましたけど!?単に頭おかしいの?
お話の中の中二病ライフはどれも共感できる言動になっていてニヤニヤしてしまうだけに、梯子を途中ではずされたような形になってしまい、そのオチはどうなんだ、と憤りを感じます。
妄想戦闘シーンを映像化したのには製作スタッフの拘りが感じられましたが、結局意味ない言動なので話のテンポは悪くなりましたね。